ラ・メール – 兵庫県加古川市のフランス料理レストラン

ラ・メール – 兵庫県加古川市のフランス料理レストラン

1999 年 8 月 20 日

シェフの昔話(3)

Filed under: シェフのひとりごと — admin @ 10:09 AM

毎日本当によく里道シェフとは話しました。
サービスタイムが始まってオーダーが通るまでの間1日2~3時間、勿論料理の事も話してはおりました。

考え方が変わると、嫌だったはずの会社が楽しくなり、朝から晩まで仕事漬けで、毎日自分が鍛えられていると実感しておりました。

今も当時の仲間と会うと料理長もうるさかったけれどもう一人のおっさんがホンマにうるさかったと言われます。僕としては物分りの良い先輩のつもりでしたが。

その頃世間ではいわゆるグルメブームで、山本益博・見田盛夫両氏の 「グルマン」という本が発行されフランスのミシュラン風に星を付けてレストランを評価するというので業界内では結構騒いでおりました。

その見田さんが、来店され翌日のラジオ放送で大絶賛。その日のランチタイムから連日の満席状態、そうするうちに山本さんも来店されました。

見田さんの時はいつのまにか来店されていたので何とも無かったんですが山本さんの時には予約の時点から解っているので皆も緊張しております。

そして肝心の料理出しにみごとな大チョンボ。
シェフが味見用のスプーンを盛付け用のテーブルにポーンと放るの見た時、匙を投げると言うのはこの事だなと内心震えておりました。
それでもどうにかグルマンでは「☆☆」となりひと安心いたしました。

その時思い知ったのは自分の未熟さでした。
普段の技術力をここ一番と云う時に出せるかどうか、出せてこその実力です。

グルマンで星が2つと云う事で世間の注目度も変わってまいりました。
その頃若いスタッフに話していたのは、シェフは、このままこの会社に留まる人ではないどこかで飛躍する人だ、その時誘われる人間に成ろう。

誘われて行く行かないはそれぞれ事情が有るだろうから、どちらでも良いが、誘われる人間に成ろう!
このセクションに居てる間に財産となる自分のノートを作ろう。

どんどん新しいメニューを書いてもらい自分達がそれをこなして行けば又錬度の上がったメニューに成りそれが又自分達の実力のレベルアップになる。

こう書くと青臭くて恥ずかしいですが毎日仕事が済んで一杯飲んでるとこんな話ばかりでした。

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